【気持ちの変化編】転職するか悩んでいるあなたへ 35歳で初めて転職したわたしからのアドバイス

Life くらし

こんにちは、メローネです。

今回は、転職をしようか悩んでいる方の参考になればいいなと思い、わたしが35歳で初めて転職した時のことを書こうと思います。
もうすぐ転職をしてから1年になります。

はじめに

わたしからのアドバイスは、「とりあえず活動は始めて見て、内定もらってからよく考えよう」です。
活動するだけであれば、面接日の調整さえきちんとできていれば現職に影響は与えません。
それに、自分が想像している以上に選考は通りません
そして、実際に行動して書類が通ったり一次面接をしてみたりと転職の中で進歩が見えてくると自分の気持ちが少しずつ変化していきます。
そういうものを色々感じながら、内定が出てから、どうするのか決めてみてください。

わたしがどうして転職しようと思ったか?

新卒で入社してから、13年間同じ会社(A社とします)で働いてきました。
わたしが就活をしていた時は、ひとりが3個も4個も内定が取れる、超売り手市場。

実際にわたしも3社から内定をいただき、2社はまだ内定もらったこともない状態なのに、途中で自分から辞退したくらいです。
そんな状況で、就職したA社は、日本全国はもちろん、海外にもたくさん支店のある超大企業でした。

給与制度も、教育も、コンプライアンスもしっかりとしていて、100年続く安心の企業。
内定が決まった時の親戚の反応がすごく良くて、父は鼻高々でした(笑)

絶対にこの業界がいいという強い思いや、就活で大変な思いをしてやっと入れた会社ではなかったからか、入社した時から漠然と
「他の会社ってどんなだろう?」
「人生いろいろな経験がしてみたいな」
と思っていました。

そしてもちろん、働いていく上で自分のポリシーと違うことや、忙しすぎて毎日定時+2.5時間の残業が当然となってしまっていた環境、様々なしがらみで誰もが無駄だとわかっているのにやらなければいけない仕事、社外への建前と内部の実態の乖離などなど、挙げようと思えばまだまだ出てくる不満もありました。

それでも13年も続けることができたのは、仕事を楽しいと感じる達成感を味わうことができたこと、6年目の部署で素晴らしい人たちがたくさんいるチームの一員になれたこと、大好きな海外と繋がっていられるということなどの、良いこともたくさんあったからです。

A社が嫌いだから辞めたい、ということではなくて、他の会社でも働いてみたいという思いがありながらも忙しくて転職のことを考える隙がありませんでした。
それで気づけばもうすぐ丸13年が経とうとしているところ、でした。

コロナです。

毎日毎日毎日締切に追われていた超ーーーーーーーーー忙しかった日々が突然全て止まったんです。
休業日を取るように会社から指示があり、出勤は週に2〜3回となりました。
土日と平日が逆になったらいいのにーなんて夢見ていたことが現実になりましたが、もちろんコロナなので出かけることはできません。
そこで、オンライン英会話スクール始めてみたり、スペイン語を勉強し始めたりしました。
あと、あつ森もね。

それでもやっぱり一人の時間が余るんですよね。
そこでふっと頭をよぎったのが、「そういえば転職・・・」だったんです。
35歳の秋でした。
転職の年齢制限は35歳、なんて聞いたことがあったので始めるなら今だ、と思いました。

まずしたことは?

何も知らない状態だったので、まずは一冊本を読んでみようと思いました。
手に取ったのは、黒田真行さんの書かれた、「35歳からの後悔しない転職ノート」でした。


とてもわかりやすく書かれているので、スラスラ読めますし、途中でワークも入っていて、実際に懸念事項等を書き出して自分を理解する良いきっかけになりました。
読めば読むほどグサグサくるアドバイスがたくさんありました。

どこに行くか、ではなく、何をするか。

「35歳からの後悔しない転職ノート」 黒田真行著

今の会社の辞めたい理由は、転職によって必ずしも取り戻せるとは限らない。

「35歳からの後悔しない転職ノート」 黒田真行著

応募するとほぼ受かるという考えは、とんでもない勘違い。

「35歳からの後悔しない転職ノート」 黒田真行著

ありがたいお言葉。
背筋がしゃんとしますね・・・。
他にも、大企業で働いている人は、現状から少しでも条件が悪くなると受け入れられない傾向にあるとか、高年収を譲れない人は自分が本当にどれくらいお金が必要かわかっていない人が多い、とか。
とても勉強になりました。

そして、この本を読み終わってすぐに転職エージェントに登録をしました。
事前情報があったからこそ、許容範囲が広がった状態で活動ができましたし、何か懸念点が出てきたとしてもそれを悪のように考えずに済みました

どのエージェントを使用したかは、また別の記事でお伝えしようと思っています。

気持ちの変化は?

①アゲ〜↑

今の会社を辞めると決断をしたわけれはないけれど、転職エージェントに登録をするという一歩を踏み出せたことが嬉しかったです。
そして、様々な会社の条件を見ていくと「給料たか!」「住宅手当あるー!」「丸の内勤務ー!」なんて今まで想像だにしていなかった事項が出てくるのですごく楽しくて、改めて「違う会社で働いてみたい、違う環境に身を置きたい!」という気持ちになりました。

②サゲ〜↓

転職エージェントサイト内に、自分の履歴書を登録したら、あとは興味のある会社に「応募する!」を押していくことになります。
当初のわたしは、めちゃくちゃ吟味してからポチっていました。
そこで担当エージェントに言われたのが、「応募数足りないです!もっと興味があるところクリックしていってください!」と。

吟味して選んでいる場合じゃなかったんです。
書類、全然通りません!!
今までのご経験が弊社の希望するものと異なり・・・って次に進めません。

そして、エージェントとの面談では、35歳の転職で書類通過率は7%ですと言われました。
驚愕の数字!!
(コロナで転職の年齢は上がっているそうですので怯えなくて大丈夫です)

わたしが13年間頑張ってきたこと、なんなら社内では結構認められてきたことがこんなにも外で通じないなんて。
と、現実を突きつけられてすごくへこみました。

③アゲ〜↑

転職エージェントが一箇所だと、そこに掲載されていない企業もたくさんあるということを耳にして、追加で2社登録をしました。
相性が良かったのか、立て続けに書類選考の連絡をもらうことができました。
字面だけでも認めてくださる企業があった!
と、今まで通過出来ていなかったので、すごく嬉しかったです。

④ふむふむ→

新卒の面接と全然違うことに驚きました。
なんていうか「お互いマッチしてる??」って確認しあう話し合いの場所、っていう感じで、見定められているという受け身の感覚では全然ありませんでした。
そして、面接しながら「わたしがないな」と思っていた会社からは「向こうもないな」と感じていて、お断りの連絡がきて、「いいな」と思っていた会社からは「向こうもいいな」と感じてくださっていて2次面接のお知らせが来ました。
やっぱり相性ってあるんですね。

転職を決めた今の会社(B社とします)は、一次面接も二次面接も雰囲気が良くて、面接官の方がお話されていることにすごく共感できたし、面接の時間がとても楽しいと思えました。
会話のテンポが一緒って大切なことですよね。
そして、お話した皆様にA社のことを褒めていただいたんです。
これが本当に嬉しかったな。

企業側は、わたしが今まで何をやってきたか、そのことで入社してからどんなことができるのかが想像できる質問をしてきます。
わたしは、入社したら具体的にどんな仕事をしているのか、何人くらいのチームになるのか、休暇や残業は?など働いている自分が想像できるような質問をしました。

転職後のミスマッチを起こさない、大切な話し合いの場だと実感しました。

⑤サゲ〜↓

B社から内定が出ました、おめでとうございます!とエージェントから連絡をもらい、給与や勤務条件などが記載されている書面が送られてきました。

転職するなら年収アップ!と思っていましたが、A社より高めに書いた希望額どころか、A社の月給を下回った額での提示でした。
面接でお会いした社員の方々も良かったですし、これから任される仕事もワクワクする内容だったので、この条件がクリアにならずもやっとした気持ちになりました。

同時に進んでいた別の企業C社は、ポジションもあって年収アップが期待されており、もうすぐ二次面接というタイミング。

それなのに!意思確認の回答はC社の二次面接より前の期日でした。
B社選考の時点から募集1名の枠にわたし以外もう1名が、かなり良い状況で進んでいると聞いていたため、わたしがいつまでも悩んでその方を待たせるわけにはいかないのだろうなと推察しました。

⑥アゲ〜↑

それなりに悩みましたが、わたしはやっぱり面接をしながらこれからやる仕事にワクワクした気持ちを大切にしたい、と思って年収は下がるけど仕事が楽しそうだった現在の会社に決めたのです。

先ほどご紹介した本の中にもこんなアドバイスがありました。

もとより大きな年収ダウンを提示されたとしても、実力さえあれば後から成果を上げて昇給することも可能なはず。

「35歳からの後悔しない転職ノート」 黒田真行著

そりゃそうですよ!
今決められた年収がこの先ずっと続くわけじゃないんです。
上げてやろうじゃないの!!
そんな気持ちになりました。

学生時代は、時が来れば進級して、卒業・入学、なんて自動的に環境が変わっていったけど、自分が動かなければ何も変わらない社会人で、自分で考えて行動できたこと、そしてそれが結果に結びついたことがすごく嬉しく思いました。

⑦サゲ〜↓

転職が決まってとても嬉しい気持ちになりましたが、それと同時に現職に退職することを伝えなければなりません。
上司のことは尊敬していたし、異動をしながら様々な部署で出会った方々も本当に素敵な人ばかりだったので、この場所を離れることを決めたという事実を伝えるのが怖かったです。

でも、翌週には次期のスケジュールや担当者の振り分けを行うタイミングだったので、ここできちんと伝えなければ途中で担当者交代にするなど迷惑がかかると思い、直属の上司を呼び出して伝えました。

上司は、わたしの報告が超意外だったようで何度も「そっか・・・そっか・・・そうか・・・そっか」と言っていました。
その反応はとても嬉しいと同時に寂しい思いも込み上げてきました。
コロナで大打撃を受けていた時期だったので、「確かに、その年齢で英語もできて、いろんなことに興味がある君が動くのは正解かもしれないね。こんな状況じゃなかったら止めたけど、今は止められないな」って。

聞きながら(やっぱり残ろうかな・・・)って思っちゃいました。

そして、上司の報告から1週間後の全体会議で、わたしが3月で会社を辞めることが発表されました。
上司に報告しただけだったら、まだ取り消しができたかもしれないけど、大々的に発表されてはもう後戻りはできません。

本当にこの選択で良かったのか。
ブラック企業だったらどうしよう。
転職してすぐ辞めちゃったら、みんなになんて思われるかな。
やっぱりここの方が良かったって思うかな。


そんな感じで、内定が決まって嬉しかった気持ちはどこへやら。
しばらく悶々とした日々が続きました。

⑧アゲ〜↑

そして迎えた最終出勤日。
通常であれば部での全体夕礼があり、50人超えの前に立ってお別れの挨拶をするところですが、コロナ禍で休業が多くほとんど出社していなかったため、チーム内でこじんまり。

挨拶をしている時に初めて、曇りなく心から、この会社で働くことができて良かった。と思うことができました

今までは、なんだかんだ文句を言いながら、好きなところもあるから。みたいなスタンスだったんです。
それが終わりの日を迎えてみると、全てが良い思い出に変わって綺麗になりました。

現部署からの色紙、前部署からの色紙、社内外のたくさんの方が協力して書いてくださいました。

情勢的に送別会はできなかったけれど、とても暖かい気持ちで去ることができました

転職してみて後悔は?

後悔はありません!
でも、A社の仕事はすごく好きだったし、仲間達ともとても良い関係でいられたので、正直なところ寂しい気持ちはあります
だけど、今のB社の人たちも良い人ばかりでどんどん新しい仕事をさせてもらえて、自分の世界が広がっているのが明らかでとても楽しいです。

年収は若干ダウンしたものの、残業が減った、オフィスが近くなった、在宅ができるようになった、自分のアイディアが具現化される環境になった・・などワークライフバランスがすごく良くなりました

会社を変えなければ知り得なかったことにたくさん出会えて、毎日面白い!と思って働くことができています。
ここでもう一つ、本からの引用を。

幸せな仕事キャリアは、じっとしているだけでは手に入らない。

「35歳からの後悔しない転職ノート」 黒田真行著

つまりわたしからのアドバイスは

悩んでいるなら、まずは転職活動をしてみましょう
内定が出てから悩めばいいです。
あーやっぱり今の会社にいたいなと思えれば、それはそれで万々歳。
この後の仕事も頑張れます。

転職活動そのものも、貴重な体験だと思います。
活動過程での、気持ちの変化も楽しみながら、より良い環境に身が置けることを願っています。
応援しています!頑張ってください!!

では!!

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