こんにちは、メローネです。
2023年12月15日公開、ディズニー100周年記念映画「WISH」を見てきました。
割と否定的なネタバレのレビューですので、
これから見にいくと決まっている方や、否定的な感想がお好きでない場合には、
別のレビューを探してください。
タイトル通り、わざわざ映画館に見に行かずともディズニープラスで十分だなと思いました。
ネタバレ感想
![わたし](https://watasube.com/wp-content/uploads/2022/03/cd4d6e00d49c194ab79e809e81c67eba.png)
かなり早い段階からの過大販促で、期待値上げすぎて外したな。
これが映画を見ている時から感じていたわたしの率直な感想です。
WISH公開前から、日本語吹き替え版の生田絵梨花さんが音楽番組で歌ったり、
銀座のイルミネーションのテーマになったり、
様々なキャンペーンを実施したりと、
大々的な広告が打たれていました。
公式ディズニーの映画紹介には、
長きにわたりディズニー作品が描き続けてきた“願いの力”を真正面からテーマとして描く、100年の歴史の集大成とも言うべき作品である。
ディズニー公式
と記載されています。
実際には、真新しさがなく集大成というよりはただの寄せ集め。だと感じました。
良かったところ
コンセプト
映画の冒頭で分かったコンセプトはとても好きでした。
①ウィッシュ(願い・夢)を持つことは幸せ
②ウィッシュは、実現までが大変でも、人頼みにせず自分で叶えていくことが大切
③ウィッシュは、他人にジャッジされるべきものではない
ロサス王国では、18歳になるとセレモニーで王様にウィッシュを捧げる。
ウィッシュを捧げた瞬間から、その願いが記憶からなくなってしまう。
自分のウィッシュは何か覚えていないけど、いつか王様が自分の願いを叶えてくれることを信じて、待って、自分の順番が回ってくることを希望に生きている。
セレモニーを終え、ウィッシュを捧げたばかりの青年は活力がなくなってしまい、
順番が来て願いを叶えてもらった女性は、急に心が温かくなり、とても幸せな様子
が描写されていました。
裏切り
2つの裏切りがありました。
1つめは、アーシャが友達のサイモンに裏切られる。
2つめは、王のマグニフィコがアマヤ王妃に裏切られる。
サイモンの裏切りはアーシャをトラブルに巻き込み、
アマヤ王妃の裏切りは国民のウィッシュを救う結果となりました。
信じていた人に裏切られる、
そんな現実がディズニー映画に描写されるのはなんだか新鮮でした。
同時に、自分が陶酔しまった誰かのことを何もかも信じるのではなく、
相手にどう思われても、
自分が正しいと思ったことを行動に移す
という大切さも描かれていた気がします。
オマージュ
劇中、過去のディズニー作品のワンシーンが散りばめられていました。
わたしが気づいたところはこちら。
・アーシャの家の雰囲気が白雪姫
・花に命が宿る瞬間、不思議の国のアリスみたいな曲
・マントを翻し、地下室でマグニフィコが作業する姿が白雪姫の女王
(毒林檎も飾ってあった)
・マグニフィコの炎が緑色でヘラクレスのハデスのよう
・空を飛べる機会を作る職人の名前がピーターで緑の服着てる
・森の中のうさぎが足をバタバタさせるのがバンビのとんすけ
・魔法を使っている中で、出てくる落書きがディズニーチャンネルのCM前みたいなミッキー
・眠れる森の美女のオーロラ姫のドレスを着た人がいる
・アーシャが父から、星が見守ってくれている、と教わるのがライオンキングのムファサとシンバ
・マグニフィコのソロ曲で「鏡よ鏡」と白雪姫の女王がいうセリフがそのまま
他にもあった気がしますが、1回で覚えられたのはこれくらい。
過去のディズニー作品を知っていると、
![わたし](https://watasube.com/wp-content/uploads/2022/03/cd4d6e00d49c194ab79e809e81c67eba.png)
あ、これって!
が多くなり、映像の隅々までを見たくなりました。
イマイチだったところ
オマージュ
今「良かったところ」で書いたばかりですが、同時に否定的な気持ちも湧いてきました。
![わたし](https://watasube.com/wp-content/uploads/2022/03/cd4d6e00d49c194ab79e809e81c67eba.png)
気が散る。
過去のディズニー作品を知っているからこそ、
映画のストーリーに集中できず、オマージュがどこにあるのかを探そうとしてしまったんです。
ディズニー映画に詳しくないよーって方は全然大丈夫かと思いますが、
わたしは割とディズニー好きなので、気が散る気が散る。
また、過去作品を劇中に登場させるオマージュって、
「魔法にかけられて」や「ディセンダント」で既にやってるんですよね。
だから、またか。って感じがありました。
新鮮さがない
ディズニー映画って、思いもしない展開にハッとさせられるところが好きです。
アナ雪で、アナが凍ってしまった時、助けに行くのは王子様だろうと誰もが思っていたのに、違った、
TOY STORY4で、まさかのウッディとアンディがお別れする決断をしたとか。
そういう、えーーーそんなことある!?といういい意味のサプライズがなく、
こうなって、こうなってこうなるんだろうな、っていう想像通りの展開でした。
だからこそ内容も子供向けかなと感じました。
字幕上映が少なかったのはそういうことですね。
LET IT GOを超えるわけがない
最後に曲です。
Wishのメインテーマ曲「Wish この願い」がアナ雪のLET IT GOを超える!?なんて
紹介をされていた場がありました。
![わたし](https://watasube.com/wp-content/uploads/2022/03/cd4d6e00d49c194ab79e809e81c67eba.png)
超える?で煽るな。
作品がヒットし、みんなにたくさん歌われて愛される曲になるってもんですよね。
流行る前から、売れた楽曲を引き合いに出すのなんか変だなぁと。
また、劇中歌は「ミラベルと魔法だらけの家」に雰囲気が似てたり、
なんか歌詞の方向性が「HGIH SCHOOL MUSICAL」っぽいな、とか
昔のパレードにこんな曲なかったかなぁ?みたいな、
既視感的なのを多く感じました。
うわーー素敵な曲ーーー!!っていうものはなかったです。
まとめ
素晴らしいディズニーの期待を上回る話の展開や、心震える劇中歌はなし。
自分で夢を叶えていく大切さは伝わるので、子供に見せるのにはとても良い!
では!