こんにちは、メローネです。
今回は約1年ヨーロッパで暮らして一番美味しかった料理のご紹介です。
ダントツの第一位、スペインのカルソッツです。

長ネギ!!
バルセロナがある、カタルーニャ州の冬の名物料理で、それ以外の場所ではあまり食べられていないそうです。
そして、1月〜3月の冬限定の季節料理。
わたしは元々長ネギ大好きで、その想いが通じたかバルセロナ在住の知人が車を出してくださることに!
バルセロナ中心地から車で1時間30分、田舎へ田舎へ走らせて辿り着いたのが「Restaurant Masia FONTSCALDES」でした。
ここはカルソッツの本場として有名なバルスという村です。
1月最後の日曜日にはお祭りもあるみたい。
到着するとすぐに煙の匂い。

お店のお兄さんが一生懸命焼いているんです。
しかも超大量に!

こんなに美しく鎮座している長ネギを初めてみましたよわたしは。
「火がすごーい!」とか「ねぎやばーい!」とか、あまりにも騒ぐもんだから、お兄さんたち私たちを見て爆笑。
その後ネギを持たせて一緒に写真を撮ってくれました(笑)
言葉が通じなくても、こういう地元の人との触れ合いって心に残ります。
お互い何となく通じ合いますしね。


この時期の食事はほとんどコース料理だそうです。
まず、主役のカルソッツは食べ放題。
頼めば頼むだけ、新聞紙に巻かれていた真っ黒ネギがテーブルに並びます。

こんな真っ黒なのどうするのーと思っていたら、店員さんがテーブルまで来てくれて食べ方をレクチャーしてくれました。

緑色の頭の部分を持って、下の黒い部分をしっかり掴んで引っ張る。

すると、しゅぽん!と周りの焼けた部分が綺麗に滑り抜けて、中の柔らかくてくたっくたになったネギが出てきます。
これを特製の「Salvitxada」ソースにつけて食べます。
日本語で調べると、「ロメスコソース」って出てきます。本当に同じ?
このソース、激うま。
どんな野菜にも合うんだろうなと思いました。
お店のメニューをみると、トマト、パプリカ、ニンニク、チリガーリック、オリーブオイル、ローストアーモンド、パセリ・・・と書いてあります。
アーモンドが入ることによるちょっと甘くてまろやかな感じ、何となく想像いただけますか?

この時8人くらいで行ったのですが、連れてってくださったおじさまとわたしでどっちが多く食べられるかみたいな一騎打ちになりました(笑)
当時わたし32歳ですよ。
色気なし、完全に食い気。
みんながもういいやーと言ってもわたしはもっと食べたかった。
その後のお料理いらないから、ずっとカルソッツを食べていたかった。
それくらい美味しかったです。
焦げた部分がトゥルンと抜ける感覚、たっぷりつけるロメスコソース、口の中で溶ける甘いネギ。
あーー行きたい。食べたい。
ネギ終了後のコース料理はこんな感じでした。


満腹だということだけ明確に覚えていて、ちょっとどんな味だったか記憶が曖昧。
肉は焼かれた状態でサーブされるのですが、温かいまま食べられるようにテーブルでも火にかけます。
もちろん、ワイン片手にですよ。
食事が終わると今度はデザートです。
カスタードプリン的なすっごい甘いの。
エスプレッソと一緒に。

味はクリームブリュレに近いんだけど、トップのカチカチの部分がなくって全体的にとろーりした感じです。

あと、パンとサラダも出てたみたい。
やっぱりネギの衝撃で記憶が飛んでますね。
ワインとコーヒー・紅茶がついて一人37ユーロ+10%のチャージ。
ざっくり5,000円くらい。
カルソッツを目的にスペイン旅行が候補に上がるくらい美味しかったです。
ほんとーに。
また食べたい!!
バルセロナから車でしか行けない場所にあるので、車が用意できない場合自力で行くのは難しいかもしれません。
たまーに添乗員付きコースであるみたいです。
あとは、現地発のオプショナルツアーですかね。
コロナが終息して、旅行ができるようになった頃に調べてみて、できたら更新しますね。
自分が行きたいので。
バルセロナ市内にもきっと提供している場所はあると思います。
現地に住む方々のブログもたくさんあるはずですので「カルソッツ」で調べてみてください。
では!!