【2024年6月】中国 ビザ免除で入国した方法

たび
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こんにちは、メローネです。

先日、上海ディズニーに行ってきました。

中国入国には観光ビザが必要になるのですが、わたしは時間と手間を考慮し

ビザ取得をやめトランジットの「ビザ免除」で入国する

ことに決めました。

この記事でわかること。

・トランジットのビザ免除が認められる条件
・日本出発時の日本航空の対応
・中国入国時の対応
・中国出国時の対応
・メリット、デメリット

です。

出発前は本当に入国できるか、
だめだったら帰りの飛行機は普通運賃で買うしかないのか、
変な部屋に連れて行かれて取調べを受けるのか、
投獄されるのか、

なんてドキドキしていたのですが、終わってみると超簡単。

次回中国に行く機会があった場合にも、また同じようにトランジットで入国しようと思いました。

※ビザの条件は、情勢により異なります。あくまでもわたしが訪れた2024年6月の情報としてご覧ください。

トランジットのビザ免除条件

第3国に抜けること

トランジット=経由、乗り継ぎ ということです。

中国を経由して他の国に行くのであれば、その乗り換えの時間を活用し、中国で観光どうぞ、お金落としてください、というものです。

今回のわたしの旅程は、

往路:日本→中国
復路:中国→韓国→日本

でした。

日本(第1国)から中国(第2国)入ってきて、韓国(第3国)に出ていく。
これがトランジットの定義です。
下の画像のように、韓国へ行くために中国で乗り継ぎをしている、構図になりますよね。

中国ビザ免除考え方

往路:日本→韓国→中国
復路:中国→日本
でもOKです。

こちらの場合は、韓国(第1国)から中国(第2国)に入って、日本(第3国)に抜けていくルートです。



中国ビザ免除考え方

あくまでもカウントは国単位。
大阪→中国→羽田は、日本→中国→日本の単純往復で
第3国が含まれないためこのルートではアウトです。

わたしが韓国経由にしたため全ての例を韓国で記載しましたが、これがタイでもベトナムでも良いわけです。

韓国経由にした理由は簡単で、

・フライト時間が短く日本に帰れること
・チケット代が比較的安く収まりそうだったこと
・乗継時間を有効活用して、韓国グルメとお買い物を楽しめると思ったこと

からです。

台湾と香港も、1国としてのカウントがOKだそうなので、
香港ディズニーと上海ディズニーの抱き合わせも楽しそうですね!

滞在可能時間と都市を守ること

トランジットのビザ免除で入国できる都市と、滞在可能な時間は限定されています。

必ず一覧よりご確認ください。→こちら

わたしの目的地は上海だったので、

・上海虹橋空港または浦東空港から入国した場合
・144時間
・上海市、江蘇省、浙江省に滞在が可能。

ということでした。

こちらのサイトに日本語表記がありましたので参考にしてください。

144時間って、まる6日。
経由のフライトを利用するのが面倒じゃなければ、観光ビザ取らなくても十分足りる日数です。

上海から入国して、大連に遊びに行くということはダメなので、

ご自身がどこを訪れたいのか、
そのためにはどこの空港から入国する必要があるのか、


必ずご確認ください。

入国時に以下3点提示すること

必要なのは、この3つです。

①入国時、3ヶ月以上有効なパスポート

顔写真ページの、有効期限を確認してください。

②ホテルの予約確認書

Agodaのマイページよりダウンロードしました。

agoda予約確認書

③帰りの航空券予約確認書

わたしは帰り、アシアナ航空を利用し仁川空港経由で帰る予定にしていたので、
アシアナ航空のサイトから、こちらの書面を準備しました。

アシアナ航空予約確認書

航空券予約確認書は、eチケットやIteneraryと記載されていることがあります。

②と③は当然ですが、支払い済みであることがわかるようにしておきましょう。

英語表記になっていて、入国手続きをしてくれる中国人にわかることももちろん必須。

そして、携帯の画面を見せるのではなく、プリントして紙で渡せるようにして準備しておくことも大切です。

出力方法がわからない場合は、予約したサイトにお問い合わせください。

まとめ

トランジットのビザ免除で中国に入国するためには、

・旅行全体の行程が、中国を経由して第3国へ抜けること

・入国都市を基準とした滞在都市、滞在時間を守ること

・トランジットである証明をするホテルと帰りの飛行機の予約確認書を紙で用意し提示すること

・入国時に3ヶ月以上有効なパスポートがあること

が必要です。

こちらの条件をクリアしていれば、
観光ビザを事前に取得する必要はなく、トランジットのビザ免除にて入国することが可能です。

日本出国時、日本航空の対応

往路は羽田発、上海浦東空港着の直行便で予約をしていました。

日本航空のウェブチェックインを前夜に済ませていたので、

羽田空港ではバゲージドロップ(手荷物預け)をするだけ。

と、思っていました。

が、バゲージドロップのレーンに向かうとスタッフの方が
わたしのスーツケースにPVG(浦東空港のコード)と記載されているのを見て、

JALスタッフ
JALスタッフ

ビザの確認をさせていただきたいので、カウンターにてお手続きください。

と声をかけてきました…。

ここでビザチェック!?なんだかより一層緊張してしまいました。

チェックインカウンター

わたし
わたし

トランジットなので、観光ビザは取っていません。

とお伝えすると、

JALスタッフ
JALスタッフ

帰りの飛行機の予約確認書と、ホテルの予約確認書を見せてください。

とのこと。

中国入国時に提出するつもりで準備をしていたので、2点をスタッフの方にお渡ししました。

カウンターでわたしの対応をしてくれたのは、「実習生」と名札に記載があった方だったこともあり、
15分以上かかりました。

何やらマニュアルを確認し、穴が開くんじゃないかっていうくらい書面を見て、
近くにいた先輩スタッフにも確認。

先輩スタッフの方から言われたのが、

JAL先輩スタッフ
JAL先輩スタッフ

ビザがない状態で入国しようとすると、かなり時間がかかってしまうので
お客様の情報を記録に登録させていただいています。

わたし
わたし

へー!その情報は誰が受け取るんですか??

JAL先輩スタッフ
JAL先輩スタッフ

浦東空港のJAL職員です。いただいた情報を、入国管理のスタッフに予め伝えておきます。
この手続きをしても、かなり入国には時間がかかると思いますし、
最終的に入国できるかどうかは、中国側の判断になります。

そりゃあそうでしょうけれども、日本出発するときにこんなに脅されたらドキドキしちゃいます。

でも、記録に登録してくれたということだけでもちょっと安心できました。

出発ゲート

出発ゲートに近づくと、アナウンスでわたしの名前が呼ばれている。初めて。

JALスタッフ
JALスタッフ

JL0085浦東行きにご搭乗のメローネ様。ゲートカウンターまでお越しください。

何事かと思い、ゲートのスタッフの方に名前を言うと、

JALスタッフ
JALスタッフ

ビザの確認をさせてください。

え、また!?

わたし
わたし

トランジットで行くので、ビザは取っていません。

JALスタッフ
JALスタッフ

帰りの航空券予約確認書と、ホテルの予約確認書を見せてください。

わたし
わたし

これです、どうぞ。
さっきチェックインカウンターでもお見せして、記録に登録いただいてましたけど。

JALスタッフ
JALスタッフ

あ、失礼いたしました。

ささっと書類を見て記録を開いたか、すぐに「ありがとうございました」と終わりました。

羽田空港内、チェックインカウンターとゲートのスタッフ間で情報共有ができていないのに、
中国スタッフに伝わるものなのか?と疑心暗鬼になりましたね(笑)
あまり期待しない方が良さそうです。

快適な空の旅を終え、いよいよ上海裏東空港に着陸。緊張の時です。

上海浦東空港、入国時

指紋採取

浦東空港に到着、入国手続きの方へ道なりに進んでいくと、外国人はこちらの看板が。

上海浦東空港入国審査

これは、指紋採取マシーンへの誘導でした。

上海浦東空港入国 指紋採取マシーン

パスポートを読み込ませ、その後指紋を取られます。

上海浦東空港入国 指紋採取マシーン


音声が日本語なので困ることはありませんでした。

終わると、レシートみたいなのが出てきますのでそれを持って順路を進みます。

中国入国 指紋レシート

その後発熱チェックでサーモグラフィーのような場所を通り、進むと入国カード記入台が見えてきました。

入国カード記入

道なりにいくと1種類だけ記入台に置いてあったのでそれを取って記入。

氏名、生年月日、パスポート番号、到着した便名や中国での滞在地、出発予定日などを答えていきます。

そして、入国管理間のいる列に並びます。

トランジットで入国する人もビザがあって入国する人も外国人(中国人以外は)みんな同じ列

掲示板には「入国・乗継24/144」とどのレーンにも出ていました。

順番が回ってきたので、笑顔で

わたし
わたし

トランジット!

と、先ほど記入した入国カードを提出したところ、
受け取った管理官は何やら列を整理していた人を大声で呼びました!

うわ!何事!?と思ったら、

トランジットで入国する人は記入する用紙が違う

ようで、一度列を外され、新しい紙を渡されました。

記入台にはなかった気がするのですが、これから行く方はよく見ていただいて、
下の写真のような用紙があったらこちらにご記入ください。

中国ビザ免除入国時に記入する用紙

こちらは、真ん中に切り取り線があり、
上半分が入国時、下半分が出国時に提出する仕様になっていました。

写真は、帰りに提出するために渡された下半分です。

いずれにせよ、こんな見た目の用紙に記入が必要です。

記入が終わって、先ほどの列整理係の方に見せに行くと、再度列への並び直しはなく、
空いた窓口にすぐに通してくれました。

窓口でのやりとり

準備していた、

・帰りの飛行機の予約確認書
・中国滞在中の宿泊ホテル予約確認書

の2点は、言われる前から入国カードと一緒に提出しました。

そのあとは、特別なことは聞かれなかったと記憶しています。

何日滞在するのか?ビジネスか?このあとどこに行くのか?

(超笑顔でディズニー!と言うことで怪しくないよアピールしました)

他の国に入国する時とほぼ同じ。

するとその場でシールが発行され、パスポートに貼られました。
それがこちら。

中国 ビザ免除で入国する時に空港で発行されたシール

出発前に確認した、移動可能な区域と出国しなければいけない日がこのシールには記載されていました。

このシールを貼られ、予約確認書を返却され、入国!

JALの入力した情報って・・・?

羽田空港で、日本航空が「現地に情報を知らせるため、記録に登録しています」って言ったのはどこへ?

・入国窓口は、ランダムだった。(一度並び直しになっているのでなおさら)

・入国管理間が、往路の記録を確認することはなかった

・日本で脅されてたような厳しさはなく、淡々と業務を行っていた

ことから、あの時待たされた時間はなんだったんだろう?という感じでした。

入国できたから言えるのですが、

国がその方法で入国できると公言しているのだから、
日中関係が悪化しているからといって個人で尋問が厳しくなることってないんじゃないか

と思いました。

そんなことならビザ免除制度を停止すると思うんですよね。

上海浦東空港出国時

上海出発時の出国では、

パスポート、搭乗券、入国時に記入した紙の半券を提出しました。

出国管理官
出国管理官

このあとどこに向かいますか?(英語)

わたし
わたし

日本です!

出国管理官
出国管理官

え?

わたし
わたし

あ!最初に仁川空港、ソウルです!

と言い直しました。
無駄にドキドキ。

入国時に渡された半券は回収され、出国のスタンプを押され難なく終了でした。

メリット

観光ビザを取らずにビザ免除で入国するわたしが感じたメリットはこちらです。

・ビザ申請のための手間(写真や書類など何が必要か調べて準備)カット

・ビザ申請のための時間(申請に出向く、出来たビザを取りに行く)カット

・ビザ料金(7,250円)カット

・入国手続きが難しくない

ビザ申請代行を利用したり、SNSでコツ!とか色々出ていますが、
事前申請はやっぱり面倒。

これがカットできるのはとてもラクだと思いました。

デメリット

一方で感じたデメリットはこちらです。

・経由便にすることで片道の移動時間が長くなる

・経由便にすることで航空券が高くなる場合がある

・ドキドキする

上海↔︎東京の直行便だとフライト時間約3時間半にも関わらず、

今回のわたしの旅程だと、8:40に上海を出発し、仁川経由で18:15に成田着でした。
時差を考えないで実に10時間

お急ぎの場合や、フライト、待ち時間が好きではない方には向いてないと思います。

また、ちゃんと入国させてもらえるかドキドキしてしまうかもしれません。

感想

トランジットのビザ免除での入国は、なんの問題もありませんでした。

国がこんな制度あります、と言ってるんだから大丈夫です。

経由便を確保することが問題なければ、

事前に写真を撮ったり中国大使館に出向いたりの必要がないのでとても良いです。

ただLCCで単純往復だったらすごい安い航空券もあるので、
予算と手間とのバランスを見て考えるのがいいですね。

一つ注意点としては、経由便を確保する際、バラバラにチケットを確保すると、
預けて荷物が最終目的地まで行かず、チケットごとの到着地で排出されてしまいますので
お気をつけください。

わたしは今回上海ディズニーを訪れとても楽しかったです。

皆さんの中国旅行も最高の思い出ができますように!

では!!

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