コロナが明けたらすぐにでも海外旅行に行きたい!
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
2020年の春以降に旅行を計画してた方もたくさんいらっしゃったと思います。
わたしもその一人でした。
今回は、コロナが収束の兆しが見えたらすぐに計画に取り掛かれるよう、添乗員付きツアー参加のメリットについてご紹介します。
初めての海外でもそうでなくても、添乗員付きツアーはとても魅力的ですので、ぜひ最後まで読んでみてください。
旅のスタイルは大きく分けて3つです。
①添乗員付きツアー
②個人旅行(基本は飛行機+ホテル。オプションで空港からの送迎など)
③Air Only (飛行機だけ航空会社のHPから直接予約。その他も全て自分手配)
この中の①番について詳しくお伝えする記事です。

この記事でわかること
①添乗員付きツアーに参加するメリット・デメリット
②自分が添乗員付きツアー参加に向いているか向いていないか

確かにお世話してくれる添乗員がいると楽だけど、なんだか高くない?

ネット使えば自分でも同じ内容のもの作れるんじゃない?
こんな感じの疑問が全部クリアになります。
この記事を書いている人

元旅行会社社員。大手旅行会社の海外パッケージツアー部門に13年間勤務。
飛行機手配、ドイツ駐在でお客さま受け入れ業務、添乗員付きツアーの企画を経験。
店頭や駅に並んでいるパンフレット制作にも携わっていました。
そして、もちろん旅行大好きでこれまでに29カ国訪れました!
添乗員付きツアーのメリット7つ
予約一つで準備万端
・旅行代理店に、ツアー代金を支払うだけ

5泊7日でパリとモンサンミッシェルに行くとしましょう。
添乗員付きツアーの予約から出発までは本当に簡単!
パンフレットを見る
↓
行きたいコースを選ぶ
↓
出発日を決める
↓
旅行代理店またはインターネットで予約する
↓
期日までに旅行代金を支払う
↓
当日を待つ
↓
出発!!
1回の予約、支払いで全て完了です。
行きたいと思っていた有名観光地、食べたいと思っていた郷土料理、治安が安全な場所ホテル、全部旅行会社が選定して用意してくれたものに乗っかるだけ。
なんて楽なんでしょう。
それでは、添乗員付きツアーの旅程を個人で全て準備するとなると、どんなことが必要でしょうか?
もうざっと!文字数の多さで感じ取っていただければ十分です。
日にち | 旅程 | 自分で予約・検討が必要なこと | 添乗員付きツアーの予約 |
---|---|---|---|
1日目 | 飛行機で成田〜パリ 宿泊地:パリ | ・飛行機の予約 →片道ずつ買う?航空会社の料金比較する? どこの航空会社で目的地まで行ける? ・パリ宿泊ホテルの予約 →危ない地区はどこ?観光にでやすいのはどこ? ・空港からホテルまではどうやって行く? | 出発日を決めて旅行代理店またはネットで予約 |
2日目 | 午前:ルーブル美術館 午後:ベルサイユ宮殿 宿泊地:パリ | ・ルーブル美術館予約 →チケットだけ?ガイド付き? ・ルーブル美術館からベルサイユ宮殿までの交通手段は何? ・ベルサイユ宮殿予約 →チケットだけ?ガイド付き? ・食事はどこで?予算感はあっている? | |
3日目 | 午前:パリ出発 午後:モンサンミッシェル到着 修道院見学 宿泊地:モンサンミッシェル | ・ホテルからモンサンミッシェルまでの交通手段は何? ・現地オプショナルツアーにする?自力で行く? ・モンサンミッシェル修道院予約 →チケットだけ?ガイド付き? ・モンサンミッシェルホテルの予約 →人気観光地だけど予約できそう? ・食事はどこで?予算感はあっている? | |
4日目 | 午前:モンサンミッシェル出発 パリへ 午後:パリ自由行動 宿泊地:パリ | ・パリまで交通手段は? ・パリのホテルを再予約 →最初と同じホテルにする?変える? | |
5日目 | 午前:パリを出発 ユーロスターでロンドンへ 午後:ロンドン市内観光 ・大英博物館、ウェストミンスター寺院見学 宿泊地:ロンドン | ・ホテルからユーロスターの出発するパリ駅までの交通手段は? ・ユーロスターの予約 ・ロンドン駅からどうやって市内に出る? ・観光中のスーツケースはどうする? ・大英博物館の予約 ・ウェストミンスター寺院の予約 ・ロンドンホテルの予約 →危ない地区はどこ?観光にでやすいのはどこ? | |
6日目 | 午前:ロンドン自由行動 午後:空港へ 飛行機でロンドン〜成田 | ・ロンドンからヒースロー空港までの交通手段は? ・チェックアウト後のスーツケースはどうする? ・飛行機のチケットは往復で買った?それとも片道ずつ? | |
7日目 | 日本到着 | 旅費【結局総額いくらになったの?】 | 旅費【旅行会社に支払った額+現地での飲食代&お土産代】 |
上記に加えて食事場所も探さないといけないですね。
あと、フライトを経由便で手配した場合、入国手続きはどこでやりますか?空港職員になんと伝えますか??
準備も旅の一部!とこの計画時間も楽しめる方は添乗員付きツアーじゃなくても良いと思います。(わたしも準備が好き♡)
でももし、そうでないなら添乗員付きツアーで簡単に予約を済ませて出発してしまいましょう。
待ち時間知らず
・全部事前予約済みなので、ほぼ待ち時間なし
添乗員付きツアーといえば、日本出発から到着まで全てのスケジュールがしっかり決まっていて、一切の無駄なく設定されています。
スケジュール通りに動くことが大前提のため、予約可能な観光箇所は全て団体予約をしています。
これにより、個人客が並ぶ長蛇の列を横目に、団体入口からファストパスのように入場することが可能です。

この気持ち良さったらないですよ。
食事レストランでも同様です。
到着30分前くらいに添乗員がレストランに「もうすぐ着きますよー!」とバスの車中から連絡をするので、一行がレストランに着いた時にはテーブルの準備が済んでいる状態です。
入店まで待たされて、オーダーしてからも全然料理が出てこない!と言うことはありません。
道に迷わない
・基本的に貸切バス移動。徒歩移動の時も、添乗員かガイドについて行くだけ!
あえて列車旅を謳ったコースを除き、殆どがバスを利用した移動となります。
添乗員付きツアーは、現地の空港に到着すればそこから帰りの空港まで貸切バスで移動。
朝は、ドライバーが出発時刻に合わせてホテルのエントランスに配車してくれたバスに乗って一日が始まり、観光箇所近くで下車して、また次の観光箇所までバスでの移動となります。
バスの相乗りは基本的にはありませんので、日本出発時に集合した同じコースの参加者との貸切です。
ヨーロッパの道は石畳で歩くとすごく疲れます。
フランスのルーブル美術館やベルサイユ宮殿は敷地が広くたくさん歩きますし、ドイツのノイシュバンシュタイン城はお城まで坂道を歩きます。
観光箇所を見るだけでも結構疲れるので、ただの移動時に足を休めることができるのはかなり大きいメリットです。
また、個人で公共の電車やバスを利用し移動する場合、スリが近くに来ていないか?この電車であっているか?乗り換えはどこでするのか?道はあってるのか?不安でいっぱいになります。
添乗員付きツアーではそんな心配いりません。
移動中に眠るもよし、車窓観光するもよし。SNSをアップするもよし。です。
どうしても車両が入れない区域となると、徒歩が発生することもありますが、道を知っている添乗員が先導してくれるので、素敵な景色に見惚れて逸れないようにだけ気をつけてください。
ガイドがついている
・専門知識を持ったガイドが、ベストルートでご案内!見逃しなんて絶対ない!
添乗員がどこへ行っても、どんな観光場所でも全て案内すると思っていませんか?
違うんです。
有名な観光箇所では、その道のエキスパートのガイドが案内してくれます。
例えば添乗員付きツアーで過ごす、とあるパリの1日のお仕事分担です。
日程 | 添乗員 | ガイド |
---|---|---|
朝食 | 朝のご挨拶 同じ会場で朝食 | × |
バス移動 | 本日のスケジュール ご案内など | × |
ルーブル美術館 | ガイドと合流 館内では最後尾より見守り | 絶対に見ておくべき作品、 知ってほしい絵画の知識などを交えながら、 見学が最大限楽しめるように ベストルートでご案内。 |
バス移動 | 昼食の内容についてご案内など | × |
昼食 | ドリンクオーダーのお手伝い メニューが全員分きちんと来ているか チップ支払いのお手伝いなど | × |
バス移動 | ベルサイユ宮殿見学時の ご注意案内など | × |
ベルサイユ宮殿 | ガイドと合流 館内では最後尾より見守り | 絶対に見ておくべき作品、 知ってほしい絵画の知識などを交えながら、 見学が最大限楽しめるように ベストルートでご案内。 |
バス移動 | 夕食の内容についてご案内など | × |
夕食 | ドリンクオーダーのお手伝い メニューが全員分きちんと来ているか チップ支払いのお手伝いなど | × |
バス移動 | 明日のスケジュールご案内など | × |
ホテル | 新しいホテルであればチェックイン ルームキーを受付で受け取り、 皆様へ配布 | × |
添乗員の仕事は、旅程管理と言ってパンフレットや最終日程表に記載されている見学や観光を全て滞りなく実行させることです。
もちろんベテラン添乗員は同じコース、同じ国に何度も添乗しているので、最低限の知識は持ち合わせています。
それでも、専門的にしっかりと歴史や美術をご説明するとなると力不足。
添乗員付きツアーでは、一生に一回かもしれないその観光を最大限楽めるよう、重要な観光箇所ではガイドがついていることがほとんどです。
旅行会社によって基準は違うと思いますが、
ルーブル美術館「見学」と記載があればガイドあり。
ルーブル美術館「自由見学」と記載があれば、美術館までは貸切バスで連れて行ってくれて、到着後は個人での見学です。

ガイドさんが来るってことは、その分コストがかかって旅行代金が高くなるってことですよね?
じゃあオーディオガイドで済ませれば良い気がするんですけど…。

オーディオガイドとは全然違います!
目の前のガイドさんが話してくれると情熱が加わるし、自分に話しかけてもらっているから心に響く。
質問にだって答えてくれます。
説明内容の濃さだけじゃなく、広い館内を時間内にベストルートで案内してくれる効率の良さもポイントです!
何が何でも行くし見る
・見学場所が急な閉館!手続きは全部添乗員&旅行会社にお任せ。
旅行にトラブルはつきものです。
ストライキや、フライト遅延、交通事故で通行止めなど、何があるかわかりません。
それでも、「ルーブル美術館見学」と旅程表に書かれていれば、旅行会社はその通りに実施する義務があるためスケジュールを調整して何が何でも見せます。
1日目 | 午前:ルーブル美術館 | 午後:ベルサイユ宮殿 |
2日目 | 午前:パリ市内観光 | 午後:自由行動 |
上記のように予定されていたとします。
ところが、1日目午前のルーブル美術館が急遽メンテナンス等でクローズしてしまった場合。
パリ滞在中の2日目中までにルーブル美術館の見学ができるようにあらゆる手を尽くします。
日本で旅行を申し込んでも、実際にツアーを運行しているのは現地オフィスです。
添乗員やガイド→現地オフィスへ
「ルーブル美術館がメンテナンスでクローズ、入れていません」
現地オフィス→日本の旅行会社へ
状況を連絡、セカンドチャンスを狙うため可能な日程入れ替えの相談。
現地オフィス→添乗員またはガイドへ
日程変更後の予定を連絡
あっという間に予定を変えていきます。
1日目 | 午前:ルーブル美術館 | 午後:ベルサイユ宮殿 |
2日目 | 午前:パリ市内観光 | 午後:自由行動 |
1日目 | 午前:自由行動 | 午後:ベルサイユ宮殿 |
2日目 | 午前:パリ市内観光 | 午後:ルーブル美術館 |
こんな感じで入れ替えると想定されます。
旅行会社側の立場で見ると、流れ的には美しくはないんですよねー。
なぜなら、本来自由行動は最後に持ってくることで添乗員やガイドと街並みを見たり歩いたりした後となり、自分で行動がしやすくなるからです。
でも、ルーブル美術館行けませんでした。残念!で終わるよりは参加者としても良いですよね。
毎日開館していない施設だったとしても、休館日を考慮しつつ、どうにかなんとかして予定通りに全て見学できるように手を尽くしてくれます。
全て自分で手配していたら、
- どうして入れないの?
- チケットの日付変更はしてもらえるの?
- この後予定変更できないから払い戻しはしてもらえる?
- どこで手続きすればいいの?
- 空いた時間何をしようか?
想定外の事態でドキドキしちゃうし、基本的に情報は英語だしでせっかくの滞在時間を不安な気持ちで過ごすことになってしまいます。
そんな煩わしさを解消してくれるのも、フォロー体制がバッチリな添乗員付きツアーのメリットの一つです。
ブラッシュアップの賜物
添乗員・企画担当者・現地オフィス・お客さまアンケートから情報を収集。
添乗員付きツアーは、ツアー終了ごとに添乗員がレポートを作成し、日本の企画担当者・手配担当者、それから現地オフィススタッフが目を通します。
また、お客さまアンケートも大切な資料。
- 導線の悪いところはないか?
- レストランのクオリティは下がっていないか?
- ガイドの評価は問題ないか?
- 観光時間は足りているか?
- ドライバーは柔軟だったか?
などなど、チェック項目はたくさん。
もちろん、日本の企画担当社が現地に視察に行くこともあります。
このようなチェックの積み重ねでどんどんブラッシュアップして、次に出発するツアーに活かしています。
各旅行会社のパンフレットで、他のコースより多いページ数を使って推しているツアーがあれば、それが自信作ということでもありますので、パンフレットのページの使い方や掲載場所にも注目して見てみてください。
コロナが終わって、各社のパンフレットが出始めたら検証記事を作ってみますね。
添乗員がついている
母のように優しく、虎のように強い。
最後にこれ?って感じですが、添乗員がいるといいこと7選。
- 英語または現地語が話せる
- コース担当や国担当で、いつもの場所に出かける感覚でいる
- ガイドやドライバー、レストラン店員などと顔見知りで何かとスムーズ
- 免税申請や、お土産情報に激強い
- トラブル対応も何のその
- 対応の悪い店員、順番抜かしのマナーの悪い旅行客などに言うことははっきり言う
- 当たり前だけどお客さんにすごく優しい。写真も撮ってもらえるので自撮りばかりにならない
とにかくお客さまのことを第一に考えて、目配り気配りができるプロ集団です。
添乗員のすごいところ説明だけで記事ひとつできそうなくらいですが、既にここまで超長い記事になってしまったのでそれはまた今度にしましょう。

っということで、
お伝えしてきたように、添乗員付きツアーは出発前の手配が楽だし、当日を迎えて帰国するまでも安心して濃い内容を楽しめます。
いいところばっかり言って、思っていたのとは違う!とならないように、念の為添乗員付きツアーのデメリットも7つ書き出してみましょう。
添乗員付きツアーのデメリット7つ
- 食事が選べないことが多い
- 添乗員や他参加者との相性がある
- バス酔いする人には向かない
- 自分で時間配分ができない
- 催行最小人員に満たないと出発が決まらないので予定が立てづらい
- 団体行動の緊張感がある
- 東京発着にツアーが集中している
といったところです。
こちらの詳細は、また機会があれば別記事で細かくご紹介いたします。

まとめ
通訳となる添乗員さんがいて、予約が楽、それに加えてたくさんのメリットがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
旅行会社で働いていた時、添乗員付きツアーは至れり尽くせりだなぁと心から思いながら企画していました。
コロナ禍で添乗員付きツアーが止まっている状態なので、再稼働した時には今までの常識が変わっているかもしれませんので改めての確認が必要です。
それでも、今まで大きな支持を得て長年成り立ってきた添乗員付きツアーなので、根本の「便利だ!」と思える部分は変わらないはずです。
この記事で、コロナ明けの旅行に向けての計画が立てやすくなっていたら嬉しいです。
長文ここまでお読みくださりありがとうございます。
素敵な旅行になるといいですね。
ツアー比較記事が早く書ける世になりますように。
では!!